• 江戸を学び、江戸で遊ぼう

    太陽太陰暦

    江戸時代より前の暦は太陽太陰暦が中心でした。従って、暦と季節が毎年少しづつずれていくので、3年に1回ほど、1ヵ月うるう月をいれて調整するという事を繰り返していました。しかし、当時の農業は、今よりずっとずっと天候に左右されていましたので、この暦のズレは農民にとって非常に使いづらいものでした。


    二十四節気

    そこで、考えられたのが、太陽の動きを基準にして、24等分した二十四節気を使う事です。元々、二十四節気は、紀元前に中国で作られた暦でしたが、日本で一般的に使われ始めたのは、江戸時代の頃からだと言われています。


    イメージ名称日付読み季節意味
    立春02月04日頃りっしゅん本当に春ですか?というくらいまだ寒い日が多い時期です。ただ、暦の上では、この日から春です。そういえば、2月3日は節分でしたね。豆まきは、しましたか?二十四節気では、この節分の次の日で季節が変わります。
    雨水02月19日頃うすい「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろ」達郎の歌とは反対に、この頃から、雪は雨となり、氷も溶けて水となるという意味です。どちらかと言えば、「おお牧場はみどり」の歌の方が合ってますね。「雪が解けて川となって山を下り谷を走る」と。でも2月ってまだまだ雪が多いですよね。
    啓蟄03月06日頃けいちつ「蟄」は、 「虫が土中で冬ごもりする」という意味。人だと自宅謹慎を蟄居(ちっきょ)とか言います。そう言えば、真田幸村も九度山に蟄居してましたね。そして、「啓」は、「ひらく」という意味。従って、「啓蟄」とは、冬眠していたムシが穴から出てくるという意味です。ただ、ここで言うムシはベビやカエルなども含まれます。昔は、このような爬虫類や両生類も含めムシと言っていたようです。いずれにせよ、ベビや虫が嫌いの人にとっては、いやな季節の始まりなのかも知れません。
    春分03月21日頃しゅんぶん「春分の日」、この日と前後の3日間の計7日間が、「お彼岸」です。
    「西から昇ったお日様が・・・」では、なく、この日、お日様は、真東から昇り、真西に沈みます。そして昼の時間がだんだんと長くなり始める境目の日です。「暑さ寒さも彼岸まで」とも言われていてとおり、そろそろ寒い日とはさよならですね。
    清明04月05日頃せいめい「清浄明潔」の略で、明るく清らかの意味です。就職、進学のシーズンにふさわしく、なんだか、気持ちの良い、本当に春って感じの言葉ですね。
    穀雨04月20日頃こくう穀物を潤す春の雨の意味です。めぐみの暖かい雨が降ってくる、そんなイメージですね。
    立夏05月06日頃りっかこの日から暦上での夏です。元気よく夏が来たって言いたいところですが、本音を言えば、ゴールデンウィークが終わり、また忙しい毎日の再開で、少しけだるいですね。でも、気持ちを切り替えて、頑張りましょう。
    小満05月21日頃しょうまん少しづつ命が満ち溢れて来るくらいの意味でしょうか?次の二十四節気は、芒種(ぼうしゅ)と言います。沖縄ではこの2つの言葉を組み合わせて、梅雨入りの事を「小満芒種(ショウマンボースー)」と言います。NHKの「Life」という番組で、ウッチャンが「梅雨入り坊主がやってきた」とか歌ってましたが、この言葉からヒントを得たのかも知れません。
    芒種06月06日頃ぼうしゅ芒(のぎ)のある穀物の種をまく事を言います。ちなみに「のぎ」とは、イネ科の植物の花についている針のような突起の事らしいです。田植えの時期の始まりという意味ですかね。
    夏至06月21日頃げし昼が最も長くなる日です。当然、夜は、最も短い日でもあります。昼の時間は、冬至と比べると5時間近くも長くなります。えー、そんなに長いのーと、ちょっとびっくりですね。ただ、空模様は、梅雨の真っただ中で、傘が手放せない日が続きます。ちょっと、憂鬱ですね。
    小暑07月07日頃しょうしょ少しづつ梅雨が明け始め、いよいよ本格的な暑さの始まりです。そして、逆に室内は冷房の効きすぎで、体調を崩しやすい時期の始まりです。お互い、気を付けましょう。
    大暑07月23日頃たいしょほとんどの地方で梅雨明けです。子供たちは、夏休みの始まりですね。でもビジネスマンは、なかなか長期休暇が取れず、つらい時期ですね。「土用の丑の日」には鰻を食べて乗り切りましょう。でも最近の鰻は、小ぶりな上、値段が高いですね。
    立秋08月08日頃りっしゅうこの日から暦上での秋です。でもうそでしょう。まだ、暑すぎです。しかし、お盆過ぎあたりから徐々に涼しい夜が出てきて、寝苦しさが和らいできます。やっぱり秋が近づいているのだなと実感しますね。
    処暑08月23日頃しょしょえ、まだ「暑」って言葉が出てくるの?でも安心してください。「処」って言葉は、「出るところ」という意味があります。暑さが出ていくところ、つまり暑さが無くなっていくというくらいの意味でしょうか?朝夕は、少しづつ涼しくなっていきます。
    白露09月08日頃はくろ夜は温度が下がり、空気中に含まれている水蒸気が冷やされ、朝になると、草の葉に白い水滴がつきます。その様を白露と表現しています。きれいな表現ですね。
    秋分09月23日頃しゅうぶん「秋分の日」。この日と前後の3日間の計7日間が、「お彼岸」です。
    「春分」と同じで、昼と夜の時間が等しくなります。この日以降、だんだんと夜が長くなっていきます。ちなみに富士山の初冠雪は、この頃以降が多いようです。
    寒露10月08日頃かんろ夜はすっかり冷えてきます。そして、植物の葉へも冷たい朝露が付き始めるという意味です。カンロといっても、寒露で、カンロ飴の甘露ではありません。
    霜降10月23日頃そうこう朝、植物の葉などに、とうとう霜が降り始めるという意味です。暦の上では、秋も終わりに近づいているという事です。
    立冬11月07日頃りっとうこの日から暦の上での冬です。でもまだそれほど、寒くないですので、実感が湧きづらい日も多いようです。
    小雪11月22日頃しょうせつ寒い地方では、少しづつ雪が降り始めます。北海道は、もっと早いですが・・・。富士山も、すっかり冠雪しています。だんだんと起きるのがつらい日々の始まりです。
    大雪12月07日頃たいせつ江戸(東京)から見える山々も冠雪し始めます。寒い地方では雪が積もり始めます。寒さが本格的になり、インフルエンザも流行り始めます。江戸時代でも1795年にインフルエンザが発生し、その頃の有名力士谷風が亡くなりました。従って、このインフルエンザは、タニカゼと呼ばれました。
    冬至12月22日頃とうじこの日、一年中で、太陽の高度が最も低く、昼が短くなります。ここから先、寒さはさらに増していきます。負けずに頑張りましょう。夏至と比べると5時間近く昼間が短くなるので、電気のなかった江戸時代は、その分出来上がりの仕事量が減ってしまいます。結果、大工仕事などの力仕事は、依頼が減る時期だったようです。また、この頃、ゆず湯に入りますが、その理由をご存知ですか?実は、冬至と湯治をかけているからだという説があります。この風習も江戸時代からだそうです。
    小寒01月05日頃しょうかん寒さが一層増す時期です。「寒の入り」ともいいます。ところで、お正月はゆっくり出来ましたか?元旦から空いているスーパーなどもあり、びっくりです。出勤された方は、大変お疲れさまでした。
    大寒01月20日頃だいかん最も、寒さが増す時期です。この日は、一年で最も寒さが厳しい日という意味で「大寒」です。でも、暦の上での冬は、大寒でお終いです。早く、春が来ませんかね。

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