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    九品仏にある浄真寺の「お面かぶり」に、今日は行ってきました。


    九品仏「面かぶり」行列
    九品仏「お面かぶり」行列

    九品仏浄真寺とは


    九品仏 駅側の門
    九品仏 駅側の門

    九品仏浄真寺は、延宝6年(1678年)、奥沢城の跡地に珂碩上人が開山したのが始まりと言われています。本堂の右前、正面、左前と3つの阿弥陀堂があります。それぞれ、中品堂、上品堂、下品堂と言い、その中に上生、中生、下生に対応した阿弥陀如来像が3体ずつ合計9体も安置されている大変珍しいお寺です。


    「お面かぶり」


    3年に1回行う九品仏浄真寺の仏教行事「お面かぶり」は、ビジュアル的にもインパクトが大きいことで有名です。数駅離れたところに住む身としては、一度行ってみたいと思っていました。今までは、8月16日に行われたのですが、温暖化の影響で暑過ぎるため、今年は、5月5日に開催されると聞き、しっかりと2年前から予定表に入れて忘れないようにしていました。


    いよいよ始まる「お面かぶり」


    九品仏「面かぶり」を待つ人達

    東急線の九品仏駅から行ったのですが、いつとも違い人が多く、駅員もたくさん配置されていました。9時50分に浄真寺に到着すると、本堂とその向かいにある上品堂との間に橋は架けられていました。前に来た時は無かったので、今日特別に架けられた橋のようです。なんでも本堂の向いにある上品堂をあの世(極楽)に、本堂をこの世に見立てているのだそうです。本当は10時からだと思っていったのですが、なかなか始まりません。それにしても今日は暑い。まるで真夏のようです。前の方でカメラを構えていたのですが、ふと振り返ると黒山の人だかりとなっていました。


    10時45分になりました。どうやら、やっと始まりです。まず、上品堂(あの世)へ僧侶達が菩薩様を迎えに行きます。そして上品堂から住職衆僧たちに続いて、菩薩様のお面をかぶった行列が表れてきました。それにしても、最後のお地蔵様を除き、同じ面が25も連続して歩いて来るので、かなり怖いです。菩薩様は、本堂(この世)に到着し、しばらくすると、今度は、色んな人を従えて、上品堂(あの世)へ戻っていきます。小さな子供達も行列に参加して、とても可愛いかったですよ。

    九品仏「面かぶり」お地蔵様
    九品仏「面かぶり」お地蔵様と蓮の花びらを撒く僧侶

    お面かぶりは、正式には「二十五菩薩来迎会」といいます。人が亡くなった時に25の菩薩様が迎えにくるところを行事化したものとされています。東京都の無形民俗文化財にも指定されているとこの事です。江戸時代、文政10年(1827年)に始まったとされるこの行事、今後も続いて欲しいものです。


    実は12月の紅葉が美しい


    今回は、お面かぶりを紹介したのですが、実は、この浄真寺、12月初旬の頃の紅葉がとにかく綺麗なお寺です。特に本堂から池の方向を望んだ時のアングルが最高です。

    機会があれば、是非行ってみてください。


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