江戸時代は、様々な災害や争いはあったものの、概ね平和な時代が260年以上の続いた世界的にも類をみない時代でした。それは、進歩や進化などの文明的な側面より、面白みやわびさびなど、遊びや文化的な側面に目を向けた稀有な国であり、時代でした。
しかし、明治以降、大きく変わります。まず、明治から昭和の初めまでは、軍備を拡大し続け、領土拡大の戦争に明け暮れ、最後は敗戦、特定の国からは憎まれ者となってしまいます。戦後は、アメリカに占領され、大きく影響を受け、経済戦争に明け暮れることになります。そして、世界の先端技術を担う国になったかと思っていたら、最後はバブル崩壊、その後は、辛酸を舐めるような状態が続きました。そして、気づけば、今度は、高度高齢化社会となり、未来の世界像という意味で、世界最先端を行く国として注目を集めることとなってしまいました。
ただ、こんな時代だからこそ、今一度、あの平和な時代が続いた江戸から学ぶことが多いのではと思います。拙い知識しか持ち合わせていませんが、この辺りの情報をこつこつを集め、少しでも紹介していければと考えております。
と、少し小難しいことを書きましたが…正直言うと、江戸時代は、本当に面白い。いっしょに楽しみましょう。
江戸時代、人々を苦しめた疫病は、主に「天然痘」「はしか」「水疱瘡」の3つで、特に天然痘は、毎年のように流行し、人々の命を奪ってきました。また、幕末近くになると、西洋との接触も活発になってきたため、「 …
人とは違う事が見え、人とは違う事を考え、人とは違う事をやる。それが発明家です。太平の世だった江戸時代でも、そんな発明家が生まれました。人々の間を疾風のように過ぎ去り、驚きと共にその印象を強く人々に残し …
江戸時代、本来は門外不出のはずの発明の類を出版し、ベストセラーとなった「機巧図彙(からくりずい)」という本があります。そして、幕末から明治にかけての発明家たちに大きな影響して与えました。今回は、この書 …
幕末の少し手前の時代のことです。さまざまなからくりを発明し、驚きと共にその印象を強く人々に残していった者が筑波に現れます。今回は、「からくり伊賀七」と呼ばれた飯塚 伊賀七(いいづか いがしち)の話です …
長い間続いていた決まりごとを破っていくのは並大抵のことではありません。今回は、200年ほども続いた決まりごとを、自分の才覚で打ち破っただけでなく、次々と人々を驚かせる発明した鉄砲鍛冶、国友一貫斎の話で …
江戸後期にからくり人形の職人として人々を驚かせ、その後、明治にかけ次々と発明を行い、人々の生活を変えていった人物がいます。「江戸の疾風」の最終回は、「からくり儀右衛門(ぎえもん)」と呼ばれた田中久重( …
マグネシア(Magnesia on the Maeander)は、小アジアの西部(現トルコ共和国西部) に紀元前7世紀頃にあったリディアと呼ばれた王国の町の一つです 。当時、メアンデル川(現在のメンデ …