2週間もの期間、海外旅行に行くとしたら、皆さんは、スーツケースをどうしますか?旅慣れた方だと、自分のスーツケースを持っているでしょうが、普通はそんなに大きなスーツケースは持っていないですよね。だからって、すぐに買ったりしないですよね。どうせ、いつもは邪魔になるだけですからね。こんな時のため、現在では、便利なレンタルショップというお店などがあります。
実は江戸時代もレンタルが花盛りだったって知っていますか?江戸時代にレンタルしていたものをざっと並べて見ると、お鍋や窯、布団や下着のふんどしまで、料理道具や日常品から冠婚葬祭、旅行道具とありとあらゆるものを江戸時代の人は、レンタルショップの損料屋から借りていました。損料屋とは、使うと価値が減っていきますので、その分を損料としてお金を取ったことから、着いた名前という事です。
何故でこんなにたくさんのものを、江戸時代の人は借りていたのでしょう。それには理由があります。別に安かったからではありません。やはり、買い取るのと比べて借りると高くつくのは当然です。
ふんどしのレンタルが流行ったのは、結構面白い理由からでした。当時、参勤交代という制度があって、各藩の武士たちは、一定の間ですが、殿様に従い江戸で勤務していました。ところが、家族を連れてくるほどのお金が無いので、今でいう単身赴任でした。もうお分かりですね。クリーニングの代わりとして、武士たちは、ふんどしを借り、汚れたらまた新しいものに借り換えていたのです。値段は、60文程度(今のお金だと1000円強くらい)だったと言われています。買えばその5倍ほどだったらしいので、買っても借りても結構高かったのですね。